チーム内のコンフリクトを乗り越える

敬愛するアクセシビリティ専門家の @masuP9 さんが書いた良記事「見た目の美しさとアクセシビリティを戦わせないで | masuP.net」を読んでいて、そういえばチーム内のコンフリクトをうまく乗り越えてる人達いるよなぁということを思いました。

今日のテーマは二律背反するようなものごとを乗り越えるチームビルディングについて書いてみようと思います。
受託でお仕事をしていく上でいろいろなチームに参加して感じたことをまとめているので、必ずしもこれらの事が日常的に出来ているわけではないですがこんな風にチームビルディングをしていきたいなという思いをこめました。

ちなみ、@masuP9 さんの記事とても素敵なのでぜひ併せて一読いただきたいです。こういうことを言葉にできるエンジニアを尊敬してやみません。

チームメンバーへの理解

下記の @masup9 さんが書いたような経験と反省を僕も過去にしており、この文章は僕の心に深くささりました。

私は(主にウェブの)アクセシビリティの専門家として仕事をしていて、自分の考えが偏ってしまう可能性と常に向き合っていなければならない。現にふざけて対立構造にあるような表現をしてしまい、同僚の信頼を失ったことがある。今もまだ強く反省している。
https://masup.net/2020/03/do-not-let-aesthetic-fight-accessibility.shtml

自身の専門性を自負すればするほど、つい対立構造を導き出してしまい結果的にチームメンバーの信頼をそこねて自分の専門性を発揮できるチャンスを失うことは意外と多いのではないかと思います。

あたり前ですが自身が専門性を有しているのと同等にチームメンバーそれぞれに有する専門性があります。
それを理解しお互い尊重することがコンフリクトを乗り越える第一歩だと考えています。

自身の専門性を発揮できなければプロダクトやサービスを良くすることができず、ひいては自身のキャリアにも影響がでます。だからこそチームメンバーが専門性を発揮することはどれも皆重要です。
大事なのはその局面で一番重要な課題をチームで取り組むことです。その上で個々の専門性がフルに発揮できる状況を常に作り続けられるかが鍵でしょう。

日々の業務でコンフリクトする点はブログに書かれている「見た目の美しさとアクセシビリティ」などに限らず色々なところで発生します。
忘れてはいけないのは、コンフリクトしているのは課題やアプローチであって、チームメンバー同士がコンフリクトしているわけではありません。

お互いに何を重視していてどこで折り合いがつくか探るには、自身の専門性に対する理解だけでなくチームメンバーの専門性への理解や調整能力がかかせません。
ひとつのコンフリクトに対して相反する立場のメンバーが課題を乗り越えるために調整をあきらめないチームは強いなと感じています。

機能ではなくプロダクトやサービス

チームメンバーの関係が良好でも調整が不調におわることは多々あると思います。
そんなときは「機能」で議論していないかを確認するのが良いと考えています。ひとつの機能の実装やひとつのマイルストーンで議論しているとプロダクトやサービスの全体像を見失いがちです。

チームは機能を作るためにあるのではなく、ユーザーにプロダクトやサービスを届けるために存在します。
メンバー全員で視野を一歩引いて、自分たちはなぜこの機能をつくるのか・なぜこのマイルストーンを進めているのかを考えましょう。

機能を作る上でコンフリクトしてしまっているものもプロダクトやサービスの状況を考えれば自然と折り合うポイントが見えてくるはずです。
日々機能をつくることに追われるのではなく、プロダクトやサービスをチームメンバーで作るという視点を持ち続けたいと常々思っています。

ユーザーへの理解

チームが良好で、プロダクトやサービスの事を必死に考えていても答えがでないときがあります。
そういうときは当たり前ですがユーザーとその周辺事情の理解に立ち返りたいです。今かかえているコンフリクトは本当にユーザーの課題を解決するのか。本当にユーザーのために大事な議論なのか。どうなればユーザーのためになるのか。

コンフリクトする立場のメンバーで一緒にユーザーの声を聞き、真剣に考えられるのであれば、当初のコンフリクトとは違うレベルのアウトプットに到達するのではないでしょうか。
少なくともそこには対立などという構図はなく、ひとつの課題に取り組む強いチームがある気がします。
安易に対立構造をつくるのではなく、ストイックに課題に向き合えるチームを作り維持したいなと思います。

まとめ

偉そうなことを書いてみましたが、冒頭でも書いたとおり僕自身はこれらのことが常に出来ているわけではありません。
しかし、「このチームすごく強いな」と思うお客様のチームにはここで上げたようなことを当たり前に取り組んでいる方々が多いように感じます。

また、忘れてはいけないのは高い専門性を有したメンバーのコンフリクトは素晴らしいことです。専門性が高ければ高いほど妥協のしがたいコンフリクトが発生するのは必然で、それらを適切に乗り越えられるかがチームの強さに繋がると思っています。
コンフリクトの解消がたとえ出来なかったとしても、低いレベルで妥協するのではなく高いレベルで適切に妥協できるようなそんなチームビルディングを目指したいです。

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投稿者 原田 直貴

受託と事業会社の両方を経験し、沢山の事業を見てみたい気持ちで Gaji-Labo を共同創業。普段は雑用やったりプロジェクトマネジメントやったり、たまにフロントエンドのコードを書いたり。直近は Gaji-Labo をデザイン会社に転換していく課題に挑戦中。期待値コントロールにステ全振り。