デザインの何をどうするのだを考える


こんにちは、Gaji-Labo UIデザイナーの今西です。

デザインを考える際の思考、今回は「考える」フェーズでやることについて書きます。
手を動かす前に「見る」観察を経て、具体的なデザインの戦略を「考える」工程です。

ゴールの前提を確認する

「考える」フェーズでは、「見る」フェーズで見えてきた軸や方向性をデザイン戦略にまとめていきます。

まず、デザインで達成すべき目的やゴールを確認します。
「見る」でも頭に入れていた課題やゴールをもう一度見直し、達成するための具体的なデザイン戦略を立てます。

  • ターゲット
  • プロジェクトのコンセプト
  • 達成すべき課題
  • 視覚的な雰囲気(トーン&マナー)

ここでプロジェクトのインプットで把握したことを一つのドキュメントに書いておくと、複数の資料をいちいち見に行くことなく一つの前提資料で進められるので考える作業に集中しやすくなると思います。またわかっていることを自分の言葉でまとめることで前提のおさらいができるので、頭に入ってきやすいと思います。

戦略の方向性を見つける

前提とゴール、見つけてきた事例や材料が揃ったところで、戦略を定めていきます。 事例の観察から見えてきた「よい/わるい」「やる/やらない」の基準を整理していくと、デザインとしてやるべきことが見えてきます。方向性の整理をメモやスケッチで並べたり、組み合わせたりしてデザインの全体を大きい粒度で決めていきます。

戦略が見えてこなくて悩むこともあります。そんなときは、プロジェクトの前提やゴールをよく見直します。インプントの資料百遍で、プロジェクトを正しく捉えるようにして、もう一度「見る」の事例観察をします。

言葉にしてみる

戦略が見えてきたら、言葉や文にしていきます。長々と説明しすぎないように、簡潔に書きます。 言葉にしておくことでデザインのなぜ・どうしてがはっきりしてきます。これがデザインをつくる上での原則になっていきます。
言葉の数が多すぎると方向性が定まらなくなってしまうので、デザイン戦略を表現する言葉は3つくらい(多くても5つ)まででまとめるのがよいのではないかと思います。

戦略を明確に言葉にしておくと、デザインの資料を作る時やデザインを説明するときにも役立ちます。なぜこのようにビジュアライズしたか、デザインの意図やコンセプトとして戦略を明確に語ることができると、デザインの価値をクライアントにも伝えやすくなります。

デザインを「考える」

出口が見えないと辛くはありますが、デザインの戦略や原則がすっきりまとまったときは心がスッとします。戦略が明確であると、この後のデザインを作るタスクやデザインをプレゼンテーションする動きまでも見えてきます。

デザイナーがビジュアル表現だけでなく、説明する言葉を持つことはとても大事なことだと考えています。説明する言葉はデザイナーがプロジェクトでデザインが解決することや方法を考えた結果です。

デザインのビジュアルだけ出して、なぜそれで課題解決できるのか、価値があるのかをすべて図ることは難しいと思います。とくにUIデザインでは、画だけ見せるのでは伝えきれません。デザインをつくるものはビジュアルだけでなく、その戦略にもあるのだから、デザインを説明する言葉をしっかり持って進めたいと思います。

Gaji-LaboはUI検討のためのモデリングをお手伝いをします

「新規事業に取り組んでいるが、ビジネスから開発までのプロセスがなかなかうまく繋がらない」
「エンジニアとの共通言語になるツールを活用してよりよいものを作りたい」
「表面的な見た目の部分だけでなく、サービスの構造を捉えたデザインをしてほしい」

UIデザインに関わるお悩みごとをお持ちでしたら、まずは一度お気軽に Gaji-Labo にご相談ください。

オンラインでのヒアリングとフルリモートでのプロセス支援にも対応しています。

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投稿者 Imanishi Emi

UIデザイングループリード。
制作会社でプロモーションサイトや広告のデザイン制作、受託開発会社にてサービスのUIデザインを経験し、Gaji-Laboに参加。ユーザーが使いやすいインターフェースデザインづくりと、フロントエンドで実現するUIデザインの橋渡しについて考えます。
実際にインターフェースを試したりフィクションの世界のUIにヒントをもらいながら、心地よく使えるデザインを考えるのが好き。